読書の効果〜効果的な読み方のススメ〜

読 書

目 次

はじめに

日頃から読書をしている人の中には、単純に本を読むことが好きな人もいれば、勉強のために本を手に取っているという人もいるはず。

目的はそれぞれでも、本を読むことが習慣になっていると教養が身についたり文章力が上がったりと、さまざまなメリットが得られるんだとか!

「本のジャンルによって効果は変わる?」「効果的な読書の仕方とは?」といった気になる疑問にお答えしつつ、読書の効果について詳しく解説します

ちょこぶら
ちょこぶら

読書の効果って?

読書を習慣にしたい

この記事はこんな方におすすめ
  • 読書の効果を知りたい
  • 読書を習慣にしたい
  • 効果的に読書をしたい

読書がもたらす主な効果

読書にはさまざまな効果があることが分かっています。中でも代表的なものを見ていきましょう。読書効果を具体的に知ることで、読書を習慣付けるきっかけになるかもしれません。

読書効果

語彙力、文章力が養われる

読書の中でいろいろな言葉に触れることは、ボキャブラリー(語彙)を増やすきっかけになります!

日常会話をしているだけでは、なかなか新しい言葉を学べません。でも本を読めば、その分新しい言葉や表現を知ることができるはず。

実際に高校生から社会人までを対象に実施した調査では、「読書を好きな人ほど語彙力が高い」という結果が出ています。データによると、本を全く読まない人と、少しでも読む人の間では語彙力に大きな差があるのです

同時に、良い文章にたくさん触れることで、文章力も磨かれると考えられます。読書で高めた語彙力や文章力は、企画書・プレゼン資料・メールなどを作るビジネスシーンでも生かせるかもしれません。多くの言葉を知り、使える言葉が増えて論理的な文章のコツが身に付くため、分かりやすく説得力のある文章が書けるのです。

評価される企画書や資料が作れれば、仕事上の信頼につながるかもしれません。読書を通して身に付けた語彙力や文章力は、仕事上の評価が高まるきっかけになりえます。

教養や知識が身に付く

本を読めば、知識や教養が身につきます。本にはいろいろな種類がありますが、例えば、お金の知識を身につけたいなら、お金に関する本を読めばOKですよね。本に書かれていることを理解できれば、その分自分の知識が増えていきます。

一度読むだけで、書いてあることを全て理解するのは難しいかもしれません。でも、完全に理解できなくても、内容が頭の中になんとなく残っていれば大丈夫。どこかで同じ話題に触れたときに、本で学んだことを思い出すことで知識が定着するはず!

また、読んだ本の中で興味を持ったことがあれば、関連する本をどんどん読むことで、その分野を深く知ることができ、教養を深められますよ。

ペンとメモ帳

仕事に役立つ知恵を得られる

仕事で問題やトラブルが起こり悩んでいるときにも、本が役立ちます。悩みに関するノウハウが書いてある本を参考にすれば、自力で解決を目指すよりもスピーディーに事態を導けるかもしれません。

本は知識を身に付け教養を深めるのに役立つだけでなく、同時に今必要なノウハウを教えてくれるものでもあるのです。

また、事前に読書で知識を身に付けておくことで、より深い仕事の理解につながる可能性もあります。体験の質を深めるためにも読書は役立つのです。

想像力が豊かになる

挿し絵がある本もありますが、漫画のように全てのページに絵が付いているわけではありません。そのため読書をしているときには、文章から全ての情報を読み取ることになります。

ただし、中には文章で明らかにされていない部分があるため、そのような箇所は想像力で補わざるを得ません。筆者はどのような意図で書いたのか、物語なら登場人物はどのような気持ちだったのか、といった点を想像しながら読むのではないでしょうか。

このように明らかになっていないことを想像するということは、他人に共感する思いやりを持つことにつながる可能性も。相手の気持ちに寄り添える、「精神的な成長」も期待できます。

まだある!実感できる読書効果

知識や文章力が身に付き仕事にも役立てられる読書は、日々の暮らしの質を高めるためにも効果的です。

読書効果

コミュニケーション能力が高まる

読書は、コミュニケーション能力の向上にも効果があります。人とコミュニケーションを取るには、相手の言葉を理解して、感情を読み取ることが大切ですよね。

読書で教養やボキャブラリーが増えれば、相手の話をよく理解できるようになって、自分の気持ちも適切な言葉で伝えやすくなります

また、小説などを読むといろいろな登場人物に感情移入することで、他者への共感力がアップする効果も期待できるんですよ。共感力が高まれば、何かあったときに人の気持ちを想像しながら対応する力も育つはず。

読書効果

ストレス解消になる

ストレスを軽減し「リラックスしやすい状態」を作れるというのも、読書効果の1つです。

実際に、読書によって、イライラした気持ちが収まったり、前向きな気持ちになったりした経験がある人もいるのではないでしょうか。非日常を読書で疑似体験することですっきりした、というのもその1つです。

このような、読書によるストレス解消効果は、単なる気分の変化ではありません。ストレスへの有効な対処法としてセラピーにも取り入れられています。

読書によるストレス解消を目指すなら、自分の気持ちの状態に合った本を選ぶことがポイントです。行動の変化や苦しい気持ちの軽減につながりやすくなります。

移動時間を有意義に過ごせる

電車やバスの移動時間に何気なくスマートフォンを操作しているなら、読書時間に充ててみませんか?仕事に役立つ本なら勉強時間として、大好きな小説なら趣味の時間として「移動時間を活用」できます。

普段は読まないジャンルの本に挑戦する時間、というように位置付けても良いですね。1日数分から数十分の積み重ねで、新しい知識を自分のものにできます。

自宅で読書をするとつい読み過ぎて睡眠不足になってしまうという人も、時間が限られる移動時間なら適度なところで切り上げやすいという側面も。

本の持ち歩きで荷物が増えるのを避けたいなら、電子書籍がおすすめです。アプリをダウンロードすればスマートフォンやタブレットでも読書ができます。

効果をより引き出すための読み方は?

読書には、知識の習得からストレス解消まで、たくさんの効果があることが分かりました。その効果をより大きくするためには、読み方を工夫することが重要です。

同じ本を読んでいたとしても、読み方のポイントを意識しているか・いないかで、効果の出方には大きな違いがあります。

目的を持って読む

同じ読書でも、目的を考えずに読んでいると、内容をうまく理解できないことがあります。本から得た情報や知識をどのように役立てるかイメージができないため、重要な箇所がつかみにくいのです。

効果的に読書をするには、目の前の本をどのような目的で役立てたいのかを考えてから読み始めます。すると、習得したい知識やどの情報が役立つのかを判別しやすくなり、読書した内容をうまく整理できるはずです。

読書をした内容を日々の暮らしや仕事に役立てたいと考えているなら、目的を意識することが欠かせません。

知識を得たいなら「ビジネス書」「専門書」

具体的に知りたい事柄があるなら、それに対応するビジネス書や専門書を読みましょう!

ビジネス書といってもその内容は幅広く、仕事に関する基本的な知識や情報のほか、考え方やマナーなど、いろいろな分野があります。まずは自分が何を知りたいのかを認識した上で、本を選んでくださいね。

最初から難しい内容の本に手を出すのではなく、中身をきちんとチェックした上で読みやすい本からスタートし、徐々にステップアップしていくのがおすすめですよ。

問題を解決したいときの「自己啓発本」

何か問題を抱えていて、それを解決したいときには、自己啓発本がおすすめ。自己啓発本とは自分をよりよく高めるための方法が書かれているもので、社会の中で生活していく上で、どのようにすれば問題が解決できるかを学べます。

環境を変えていく方法や、自分の能力をアップさせるための方法、意識改革の仕方など、本によって内容はさまざまです。書いてあることがそのまま、解決につながるとは限りませんが、何かしらのヒントは得られるはず。

成功者の生き方を解説している本なら、モチベーションアップにもつながりそうです

想像力のアップには「小説」

小説では、普段の生活とはまったく違った状況が描かれているケースもありますよね。それを疑似体験できる小説は、想像力のアップに効果的です。

その場面で描かれているのはどんな場所なのか、どんな登場人物なのかを、自分の中で思い描いてみましょう。正解はないため、自由にあれこれと妄想できるところも小説の魅力のひとつ。主人公を自分や好きな俳優に置き換えて、想像してみるのも

まるで登場人物になった気持ちで読み進めて、小説の世界にどっぷりとハマってみてはいかが?

情報をメモにまとめる

読書の目的が学ぶことなら、「メモ」を取ることで効果を高められます。

メモを取ろうとすると、キーワードを抜き出し内容を理解することが欠かせません。その上で、自分の言葉でまとめ直すのです。理解が不十分のままではできない作業のため、メモを取ることで学びが促されます。

ただし、本を読みながらメモをまとめていると、読書に集中できません。メモに集中してしまい、本の内容が頭に入ってこないこともあるでしょう。そこで便利なのが付箋です。気になる箇所や重要な箇所に付箋を貼り目印にします。区切りがいいところで付箋をもとにメモをまとめると、読書に集中しながらでもメモを取りやすくなるのです。

繰り返し読む

「繰り返し読む」ことも読書効果を高めるのに効果的な方法です。1回目の読書で気付かなかったことに数回読み込むことで気付くこともあります。繰り返し何度も読むことで、どんどん理解が深まるのです。

本文と同時に筆者による解説やあとがきも読むと、さらに内容を理解しやすくなります。本に書いてある内容を隅々まで読むことで、最初に読んだときには気付かなかった魅力が見えてくることもあるのです。

また、繰り返し読むうちに、関連する他の本に興味を持つこともあるかもしれません。

読書を習慣化させる4つの方法

たくさん良いことがあると分かっていても、読書の習慣がないと続けにくいもの。これまで本を読むことがなかった人でも、読書ができるようになるポイントを押さえることで、習慣化しやすくなるはずです。

読書効果

無理せず読みやすい本を選ぶ

まずは読みやすい本から読書にチャレンジしましょう。

読書にチャレンジするときには、難しい本を読まなければいけないと思っていませんか?分厚く難しい内容の本に憧れて読み始めても、慣れていない人は読み進めるのに時間がかかり、挫折につながります。

最初は気軽に読める本を選びましょう。厚みがなく文字の大きな本で構いません。挿し絵や写真が好みのものを選ぶのも良いですね。興味を持って読み進められる本を選ぶことで、最後のページまできっと到達できるはず。

1冊読み切れたという成功体験を得られ、「読書への苦手意識を克服する」ことにつながるのです。最後まで読み終われたという自信から、次の本へ自然と手が伸びやすくなります。

読む時間を決める

習慣化をするには、毎日同じ時間に読書をすることが有効です。できるだけ具体的に時間・タイミング・場所を決めることで、読書を日々のルーティンとして当たり前に実行できるようになります。

例えば、行き帰りの通勤電車や就寝前の10分間というように設定することで、読書に取り組みやすくなるのです。起床後の洗顔や就寝前の歯磨きのように、やらないと気持ち悪い気分になったとしたら、読書の習慣化に成功しています。

読書効果

図書館を利用する

習慣的に本を読むようになると、書籍代がかかります。読書にかかる費用が気になり思うように読めないというときには、「図書館」を利用しましょう。費用を気にすることなくどんどん本を借りられます。

仮に内容が面白くなかったとしても、借りた本であれば気楽です。どの本を読めばいいか分からない場合にも、図書館なら試し読み感覚で気になる本を借りられます。

返却期限があるため、2週間で本を読み切り返却時に新しい本を借りる、というサイクルを作りやすいのも、読書習慣を身に付けやすくなるポイントです。

読書効果

アプリを活用する

アプリを利用して読んだ本を記録するのもおすすめの方法です。読み終わった本を一覧にしてチェックできるため、読書へのモチベーションを高くキープしやすくなります

購入して読んでいない本や、読み途中の本を管理できるのもポイントです。次に何を読めばいいかが一目で分かります。

アプリの利用や読書に慣れてきたら、本の感想も記録してみましょう。感想を投稿し他のユーザーと共有できるタイプなら、読書で感じたことをアウトプットできます。アウトプットにコメントや反応を返してもらえることもあるため、読書への意欲が高まりやすくなるかもしれません。趣味の合う読書仲間とコミュニケーションを取るきっかけになることも期待できます。

読書効果

朝と夜、どちらの時間に読むと良い?

1日の中で本はどの時間帯に読むのがいいのでしょうか?朝と夜それぞれの時間帯に読むメリットを紹介します。

読書効果

自分の生活習慣とメリットを照らし合わせ、無理なく続けやすく、自分にとってプラスになるタイミングで読書をしましょう。

朝に読むメリット

朝の読書はゆったりした時間を過ごすことで、心を落ち着けることにつながります。1日の始まりにリラックスした時間を持ち、好スタートを切れるのです。

受取った情報の伝達や、記憶を定着させる脳の働きが活発になるため、集中して読書に取り組みやすい時間でもあります。特に、朝食前の空腹時は効果的です。

物事に前向きな気持ちで取り組みやすいタイミングでもあります。ポジティブな状態で読書に取り組めるというメリットがある時間です。

読書効果

夜に読むメリット

読書のリラックス効果を生かすには、夜がぴったり。就寝前に本を読むことで、ストレスを軽減し気持ちを落ち着かせてから眠れると考えられます。緊張感がほぐれた状態で眠れるため、良質な睡眠につながりやすくなることが期待できるのです。

読んだ内容を記憶に定着させたいときにも、夜の読書が向いています。就寝前に読書に集中することで、覚えたいことをしっかり記憶に定着させられると言われます。

ただし、スマートフォンやタブレットで電子書籍を読むのはやめましょう。ブルーライトによる刺激が睡眠の質を低下させる懸念があります。就寝前の読書には紙の本を選ぶと効果的です。

読書効果

まとめ

読書は知識や文章力を身につけられたり、ストレス解消になったりと、いろいろなメリットがあります。とはいえ、毎日仕事や趣味に忙しい状況だと、「読書のためだけにまとまった時間を取れない…」という人もいるはず。

そんなときには、毎日少しずつ読んで、読書の習慣を身につけるのがおすすめです。スキマ時間を有効に使って、毎日本に触れる時間をつくり、読書を習慣づけるように心がけてくださいね!

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