
はじめに
近年、「腸活」という言葉が広まり、腸内フローラを整えることの重要性が注目されています。腸は「第二の脳」とも呼ばれ、消化吸収だけでなく、免疫機能やメンタルヘルスにも深く関与しています。そこで、腸活をサポートするアイテムとして「整腸剤」があります。
整腸剤は、腸内フローラのバランスを整え、便秘や下痢の改善、免疫力向上などの効果が期待できる便利なアイテムです。しかし、市販されている整腸剤にはさまざまな種類があり、「どれを選べばいいのか分からない」という人も多いでしょう。
本記事では、日本で販売されている主要な整腸剤とその成分の違い、さらに成分ごとの効果の違いについて詳しく解説します。また、それぞれの整腸剤の活用方法についても紹介し、腸活の視点でどのように整腸剤を取り入れればよいかを説明します。

ちょこぶら
整腸剤ってたくさんありすぎて分かんない。
この記事はこんな方におすすめ
☑︎腸活に取り組んでいる方
☑︎腸活に整腸剤を取り入れようと考えている方
☑︎お腹の調子が良くない方
日本で売られている主要な整腸剤

日本では、ドラッグストアや薬局で多くの整腸剤が販売されています。代表的なものを以下に紹介します。
- ビオフェルミン(ビオフェルミン製薬)
- ラックビー(アリナミン製薬)
- ザ・ガード整腸錠(大正製薬)
- 強ミヤリサン(ミヤリサン製薬)
- エビオス整腸薬(アサヒグループ食品)
- 新ビオフェルミンS
- ミヤBM(ゼリア新薬工業)
- 太田胃散整腸薬
- パンラクミン(第一三共ヘルスケア)
- 整腸薬ロート(ロート製薬)
これらの整腸剤は、主に「乳酸菌系」「酪酸菌系」「納豆菌系」の3つのカテゴリーに分類され、それぞれ異なる働きを持っています。
主要な整腸剤の成分の違い
整腸剤の主な成分には以下のようなものがあります。
- 乳酸菌(ビフィズス菌、フェーカリス菌、アシドフィルス菌など)
- 例:ビオフェルミン、新ビオフェルミンS
- 腸内で乳酸を産生し、善玉菌を増やす
- 酪酸菌(ミヤリサン菌、酪酸産生菌)
- 例:強ミヤリサン、ミヤBM
- 酪酸を産生し、大腸のエネルギー源となる
- 酪酸の役割:酪酸は短鎖脂肪酸の一種で、大腸の細胞を活性化させ、腸のバリア機能を強化します。また、腸内の炎症を抑え、腸のぜん動運動を促進する効果もあります。
- 納豆菌
- 例:エビオス整腸薬
- 耐熱性が高く、腸内で増殖しやすい
- 消化酵素(ジアスターゼ、セルラーゼなど)
- 例:太田胃散整腸薬
- 消化を助け、胃腸の負担を軽減
- 生薬成分(健胃成分)
- 例:ザ・ガード整腸錠
- 胃腸の調子を整え、消化を助ける
成分の違いによる効果の違い

整腸剤の成分によって、以下のような違いが現れます。
- 乳酸菌系(例:ビオフェルミン、新ビオフェルミンS)
- 【効果】腸内の善玉菌を増やし、便秘・下痢の両方に対応。
- 【おすすめの対象者】腸内フローラを整えたい人、軽度の便秘・下痢を改善したい人。
- 酪酸菌系(例:強ミヤリサン、ミヤBM)
- 【効果】大腸環境を改善し、慢性的な便秘や腸の炎症を抑える。
- 【おすすめの対象者】ストレスや食生活の乱れで腸が荒れやすい人、潰瘍性大腸炎など腸の炎症が気になる人。
- 納豆菌系(例:エビオス整腸薬)
- 【効果】消化を助けながら腸内の善玉菌を増やす。
- 【おすすめの対象者】胃腸が弱く、食べ物の消化に負担を感じる人。
- 消化酵素系(例:太田胃散整腸薬)
- 【効果】胃の消化機能を補助し、胃腸の不調をサポート。
- 【おすすめの対象者】胃もたれや消化不良に悩んでいる人。
- 生薬系(例:ザ・ガード整腸錠)
- 【効果】胃腸の調子を整え、食べ過ぎや飲みすぎによる胃腸不良を改善。
- 【おすすめの対象者】暴飲暴食しがちな人、胃腸の疲れを感じる人。
整腸剤継続使用のポイントや注意点

整腸剤を効果的に活用するためには、以下の点に注意が必要です。
- 最低3週間は同じ整腸剤を使う:腸内フローラの変化には時間がかかるため、短期間で判断せず、3週間ほど継続して効果を観察する。
- 腸内環境は人それぞれ異なる:万人に合う整腸剤は存在しないため、自分の体質に合ったものを選ぶことが重要。
- 食生活や生活習慣も見直す:整腸剤だけに頼らず、食物繊維の多い食事や発酵食品の摂取、適度な運動を取り入れる。
- 過剰摂取は避ける:整腸剤の成分によっては過剰摂取により副作用(下痢や腹痛など)が生じることがあるため、用法・用量を守る。
まとめ
腸活の一環として整腸剤を活用することで、腸内フローラを整え、便通の改善や免疫力向上が期待できます。成分によって効果が異なるため、自分の腸内環境や目的に合った整腸剤を選ぶことが重要です。
日常生活に整腸剤を取り入れ、健康的な腸活を実践していきましょう!
コメント