目 次
はじめに
「あー!無性に〇〇〇〇が食べたいーー!!」
って時ありますよね。それもしかしたら特定の栄養が不足しているかも。
この記事では、無性に食べたくなる食材と不足している栄養との関係を紹介します。
無性に甘いものが食べたい!
って時あるよね?
「無性に食べたい」は栄養不足が原因かも
食事をしっかり摂っていても「無性に甘いものが食べたい」「なんとなくしょっぱいものが食べたい」と感じることがあります。つい欲のままにスイーツやスナック菓子に手を出してしまう方も多いでしょう。
実は、「無性に○○が食べたい」と感じるときは、ある特定の栄養素が不足している可能性が高いのです。不足している栄養素と本当に摂るべき食べ物を知っておくことで、食べ過ぎを防ぎ、肥満予防にもつながります。
ストレスのせいや思い込みだと片付けずに、原因と向き合って食欲を解消していきましょう。
無性に〇〇が食べたいときの原因とおすすめの食べ物
ここでは、無性に○○が食べたいと感じるときの原因と、そんなときに食べるべきおすすめの食べ物を紹介します。
・甘いものが食べたいとき
・チョコレートが食べたいとき
・しょっぱいものが食べたいとき
・脂っこいものを食べたいとき
・酸っぱいものが食べたいとき
・辛いものが食べたいとき
・氷が食べたいとき
それぞれ順番に見ていきましょう。
甘いものが食べたいとき
甘いものが食べたいときは、エネルギー不足の可能性があります。エネルギーの元となる栄養素は、糖質・たんぱく質・脂質の3つです。甘いものといえばやはり「糖質」で、糖質の多い食品は、あめ玉やチョコレート、おにぎりなど手軽に摂れるものばかりです。
しかし糖質ばかり摂っていると、血糖値が上がり、その分脂肪が蓄積されやすくなります。おすすめは「たんぱく質」を摂ることです。たんぱく質はエネルギーだけでなく筋肉の元にもなり、かつ血糖値を上げづらいので太りにくくなります。
たんぱく質は肉や魚、卵、大豆製品、乳製品に多く含まれています。食事の際は必ず肉や魚を食べるよう意識し、おやつにたんぱく質を摂ることを意識して、魚肉ソーセージやヨーグルト、チーズ、大豆プロテインバーなどを選ぶと手軽に食べられます。
チョコレートが食べたいとき
甘いもののなかでも、特に「チョコレートが食べたい」と感じているときは、マグネシウム不足の可能性が高いです。マグネシウムは体中に栄養素を運ぶはたらきがあり、不足すると疲れやすくなります。とくに疲れたときにチョコレートが食べたいと感じる方は、マグネシウムも一緒に摂ると食欲がおさまりやすいです。
マグネシウムは、ひじきや昆布などの海藻、ほうれん草、納豆や豆腐などに多く含まれます。いずれも食卓に取り入れやすい食品ですので、チョコレートが食べたくなる方はこれらも効率的に摂ってみてください。
しょっぱいものが食べたいとき
しょっぱいものが食べたいときは、ミネラル不足の可能性があります。たくさん汗をかいた後は、体から水分だけでなくナトリウムやカリウムといったミネラルも失われているのです。
しょっぱいものというとスナック菓子やラーメン、ジャンクフードが浮かびますが、どれも高カロリーで栄養バランスが偏ります。ミネラルは海藻類や魚介類、肉や大豆製品にも含まれているので、積極的に摂るようにしましょう。
また、ミネラルのなかでもとくに不足しやすいのがカルシウムです。カルシウムは牛乳やヨーグルトなどの乳製品、煮干しなどの骨まで食べられる小魚に多く含まれています。
脂っこいものを食べたいとき
脂っこいものが食べたいときは、カリウム不足の可能性があります。カリウムが不足すると体内の排泄機能が弱まり、水分を溜め込みやすくなります。すると、水分ばかりで脂が足りないと感じた体は、脂っこいものを食べたいとサインを出すのです。
揚げ物はソースや塩をかけて食べることが多いですが、塩分を摂るとさらに水分を溜め込みやすくなるので逆効果です。水分を排泄するためにも、カリウムを摂るようにしましょう。カリウムはほうれん草や枝豆、にんじん、ブロッコリーなどの野菜、バナナやキウイなどの果物に多く含まれます。
日ごろ野菜不足だと感じている方は、脂っこいものを控えて野菜を摂るようにすると食欲が落ち着くかもしれません。
酸っぱいものが食べたいとき
酸っぱいものが食べたいときは体が疲れているときです。人間の体は「クエン酸回路」という仕組みでエネルギーを産み出しますが、クエン酸やビタミンが不足していると、この仕組みがうまく働きません。代わりに「乳酸」という疲労物質が体内に溜まっていきます。
そのため疲労感を解消するためには、クエン酸やビタミンを意識して摂る必要があります。クエン酸は梅干しや柑橘類、酢などに含まれます。つまり、疲れているときに酸っぱいものを欲するのは、理にかなっているといえるのです。
クエン酸を補給しても解消されないときには、ビタミン不足を疑います。ビタミンB1の多い豚肉や玄米、ビタミンB6の多いレバーやアーモンド、納豆などを食べるようにしましょう。
辛いものが食べたいとき
辛い食べ物を求めるときは、ストレスを感じている場合があります。別の刺激を求めることでストレスを紛らわそうとしているためです。また、辛いものを食べると快楽ホルモンともいわれる「エンドルフィン」が分泌されます。
この快感を覚えてしまうと辛いものを食べるのが癖になり、ますます辛いものを求めてエスカレートしていく傾向があるので注意しましょう。まずはストレスの原因を見極めて、辛いもの以外にも運動や休息などのストレス発散法を試してみてください。
氷が食べたいとき
無性に氷が食べたくなる方は、鉄分が不足しているかもしれません。貧血はそのほとんどが鉄分不足による「鉄欠乏性貧血」です。貧血になると、自律神経が乱れてうまく体温調節ができなくなることがあります。
すると口の中の温度が上がり、それを冷ますために氷が食べたくなるのです。自覚症状のある方は、鉄が多く含まれる食べ物を食べるといいでしょう。鉄は吸収率の低い栄養素なので、意識的に摂る必要があります。
レバーや赤身の肉、かつお、まぐろなど動物性食品に含まれる鉄は比較的吸収率がいいので、積極的に摂りましょう。生理中や妊娠中の女性はとくに鉄分が不足しやすいので、食事だけで補えないときはサプリに頼るのもおすすめです。
まとめ
今回は無性に○○が食べたいときの原因や、おすすめの食べ物についてご紹介しました。食べたいと感じるものが不足しているのではなく、別の栄養素が不足しているのは意外に感じた方も多いのではないでしょうか。
何かを食べたいと感じたときは、ついお菓子やジャンクフードなど糖質や脂質が多いものを食べてしまいます。しかし、それが栄養不足をさらに悪化させる可能性があることも理解しておきましょう。
ぜひこの記事を参考にしながら、自分の食欲と向き合ってみてください
コメント