焚き火の効果〜「1/fゆらぎ」のススメ〜

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目 次

はじめに

焚き火の経験はありますか?近年感染症の流行により空前のキャンプブームですね。キャンプといえば美味しいご飯や大自然のロケーションが醍醐味ですね。しかしもう一つありますよね?そうです、焚き火です。焚き火を囲むと仲間といつも以上に語り合えたり、リラックスした経験はありませんか?

炎や音に癒やし効果があると言われている、焚き火。「焚き火には、どのような効果があるのか」「焚き火動画を見るだけでも、効果があるのか」など興味がある方もいるでしょう。

本記事では、焚き火によって得られる効果や焚き火動画の効果を紹介します。

ちょこぶら
ちょこぶら

焚き火ってなんとなく良いのはわかるけど、

どんな効果があるの?

この記事はこんな方におすすめ
  • 焚き火の効果を知りたい方
  • 焚き火の動画でも効果があるのか知りたい方
  • キャンプ、焚き火に興味ある方

「1/fゆらぎ」とは

焚き火には、人の呼吸や心拍と同じリズムの「1/fゆらぎ」と呼ばれるゆらぎがあります。その1/fゆらぎを感じると、リラックスしている時に発生する「α波」が人の脳から検出されます。

α波とは、目を閉じている時や安静にしている時により多く検出される脳波のことで、目を開けている時や興奮時、睡眠時には減少する傾向があります。

「安静にしている時に多く検出される」ということから、α波はリラックスしている時に出現する脳波であるといわれています。

この1/fゆらぎにさらされていると、人は本能的に心地よいと感じ、脳ではリラックス時に検出されるα波が発生することが科学的に証明されています。そのため、1/fゆらぎはリラックス効果があるとされ、ストレスが多い現代社会において非常に注目を浴びているのです。

キャンプの時に焚き火をし、その音を聞き、炎を見つめると、「やけに落ち着く」「安心する」といった気持ちになりませんか?それは焚き火から発生する1/fゆらぎを感じ、α波が出て、脳がリラックスモードに入るからなのです。

焚き火の効果

焚き火によって得られるとされている7つの効果を紹介します。

焚き火の音や炎により、精神的に安定する

自然の中での焚き火は、忙しい日々ではなかなか味わうことができない、「非日常的な体験」です。自然の中という「非日常的な環境」に身を置くことで、「心が開放される」「気持ちが落ち着く」といった感覚を味わったことがある方もいるでしょう。こうした効果は「転地効果」と呼ばれており、焚き火にもその効果が期待できるとされています。

また、焚き火の場合には、暗闇の中に灯る明かりや、炎のじんわりとした暖かさ、炎のゆらめき、薪のはぜる音なども感じることができます。焚き火の音や炎により、ただ自然の中で過ごした場合よりも、精神的に安定することができるでしょう。

五感が研ぎ澄まされる

焚き火には、五感を研ぎ澄ます効果もあるとされています。五感とは、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」の5つの感覚のことで、外界の状態を認識するときに必要なものです。忙しい日々の中、五感をフルに使う機会が滅多にない方もいるでしょう。しかし焚き火をすると一度に五感が開き、一つひとつが研ぎ澄まされていきます。五感すべてが一度に感じられるものなんて他ではそうそう見当たらないと思います。

例えば、以下のようなシーンで、五感を研ぎ澄ますことができるでしょう。

五感具体例五感が研ぎ澄まされる理由
視覚焚き火の炎を見るとき⇒「炎は、こんな形になるんだ」と実感絶えず形を変え、一度として同じ形にはならない焚き火の炎を見つめることで、視覚が研ぎ澄まされる。
聴覚薪がはぜる音を聴くとき⇒「薪がはぜるときって、こんな音がするんだ」と実感薪のはぜる音には独特の空気感があるため、その音に集中することで聴覚が研ぎ澄まされる。
嗅覚焚き火の香りをかぐとき⇒「この薪は、こんな香りがするんだ」と実感薪の種類によって焚き火の香りが異なるため、嗅覚が研ぎ澄まされる。
味覚焚き火で作った料理を味わうとき⇒「この食材は、こんなにも美味しかったんだ」と実感いつもの野菜や肉を焚き火で調理し味わうことで、味覚が研ぎ澄まされる。
触覚薪を拾ったり、薪をくべたりといった動作をするとき⇒「薪は、こんな質感なんだ」と実感何気ない動作ではあるが、素手や軍手で薪に触れることで、触覚が研ぎ澄まされる。

自分自身とじっくり向き合える

焚き火をじっと見つめるうちに、だんだんと頭の中が空っぽになっていった経験がある方もいるでしょう。焚き火には、頭の中をリセットし、自分自身とじっくり向き合う「内省」を促す効果があるとされています。焚き火を眺めることで、「自分は、どうありたいのか」「今、本当に自分がしたいことは何か」「今の自分は何を求めているのか」など、自分自身について深く考えることができるでしょう。

子どもの頃を思い出し、童心に戻れる

焚き火には独特の香りや音がありますが、それらに懐かしさを覚え、「遠い昔の記憶」が呼び覚まされることもあると言われています。科学的な根拠こそないものの、「ずっと昔に、祖父母の家で入った五右衛門風呂を思い出した」「子どもの頃、家族みんなでキャンプしたときの記憶を思い出した」といった経験がある方もいるようです。焚き火を通じて、子どもの頃の体験を思い出すことにより、自然と童心に戻り、純粋で穏やかな気持ちになることができるでしょう。

集中とリラックスを、自然な形で一度に得られる

焚き火には、「集中」と「リラックス」を、自然な形で一度に得られる効果もあるとされています。例えば、「薪を組む」「薪に火をつける」といった作業では、自然と集中力が高まると考えられます。一方で、「焚き火をじっくり眺める」「焚き火を見ながら、温かいコーヒーを飲む」といった場面では、心の底からリラックスできるでしょう。

焚き火見つめていると心が落ち着きます。集中とリラックスの両方が一度に得られるのは火の力がもたらす効果です。禅やマインドフルネスでいう「いまここに集中する」という要素を体感することができます。

自然体でコミュニケーションできる

焚き火が始まると、その炎や音を感じようと、自然に人が集まってくるでしょう。焚き火をみんなで見つめることにより、自然な会話が生まれる効果が期待できるとされています。日常生活のように「相手の顔を見ながら」話すのではなく、「炎を見つめながら」話すため、たとえ相手との関係性が深くなくても、緊張することなく、自然体でコミュニケーションできるでしょう。

また、話したいことがないときは、無理して話さなくても構いません。みんなが焚き火に夢中なので、「自分から話す」「話を聴く」「無言でじっくり考える」など、自分の好きなように過ごすことができます。そのように過ごすことで、素の自分を出せたり、会話をしなくてもお互いの感覚を共有できたりするようになるでしょう。

チームの心理的安全性が高まる

チームメンバーで焚き火を囲むことにより、チームとしての心理的安全性が高まる効果も期待できるとされています。焚き火を前にして、素の自分を出したり、自然体で対話したりすることで、チームメンバー一人ひとりの個性を認め合えるようになるでしょう。互いに認め合う気持ちが醸成されることにより、「この場では、どんなことを言っても大丈夫なんだ」「このメンバーであれば、自分の本音を安心して出せるんだ」といった心理的安全性が高まっていくと考えられます。チームの心理的安全性が高まることにより、チームビルディングにも効果を発揮するでしょう。

焚き火動画には睡眠を促す効果がある

「焚き火には興味があるけれど、焚き火をする機会がない」という方におすすめなのが、焚き火動画です。焚き火動画を見て、炎のゆらめきや音を感じることにより、気持ちが落ち着くでしょう。また、焚き火動画の多くは、焚き火の炎のみを映しているため、目に優しい適度な明るさとなっています。こうした理由から、焚き火動画には、入眠を促す効果が期待できるそうです。さらに入眠効果を高めたい場合には、間接照明のみの薄暗い部屋で、焚き火動画を見るようにするとよいでしょう。

まとめ

現代社会は多忙な日常です。時間に追われ、毎日を流されていると大切なもの見失ってしまいます。私も自宅でキャンドルを灯したり、動画サイトで焚き火の映像と音を楽しんだりしてリラックスする時間を設けています。たまには心に余裕が持てるよう「余白の時間」をもつことが大切です。意識的に非日常をつくることです。

キャンドルの火にも1/fゆらぎは含まれますが、焚き火には1/fゆらぎに加えて、キャンプなどの非日常感が味わえます。自宅ではできないからこそ、日常のストレスから離れて、焚き火の優しいゆらぎに心癒されてみてはいかがでしょうか。

焚き火は最高の相棒になってくれます。忘れかけた本当の自分の内面に気づくことができます。

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