カレーの知られざる健康効果〜カレーは食べる”漢方薬”〜

健 康

目 次

はじめに

突然ですが「カレーは好きですか?」

嫌いな人がいないのではないかと言われるくらい国民食となった『カレー』。美味しいことはもちろんのことその健康効果にも注目がされています。夏は暑くて食欲が出ない人もカレーなら食べられる人も多いのでは?

この記事では、カレーの健康効果について紹介します。

ちょこぶら
ちょこぶら

毎日毎食カレーでもOKですが、何か?

この記事はこんな方におすすめ

☑︎カレーの健康効果ついて知りたい方

☑︎カレーが好きな方

☑︎暑い夏を乗り切りたい方

カレーは食べる”漢方薬”!?

実は、カレーは「漢方薬」がふんだんに入った、究極の健康食の一つなのです。

薬として扱われてきたスパイスが大量に入っているカレーは、食欲低下や肝機能低下を防いだり自律神経の働きを高めたりするなど、様々な健康効果が期待できます。カレーは夏の疲れ対策に最良の食事の一つなんです。

薬として利用されていたカレースパイスの数々には、様々な効果があります。最も有名なものの一つが、ターメリック(ウコン)でしょう。カレーのあの色はターメリックによるものです。ターメリックに含まれる代表的な物質である「クルクミン」は抗酸化作用があります。

このほか、クローブ(丁字)は食欲不振、肝機能低下、胃弱、下痢、腹痛などに、ナツメグは下痢、低血圧、不眠、ストレスなどに効果があるといわれています。

カレースパイスの驚くべき9つの効果

カレー粉は、鮮やかな黄金色と複雑な味わいのスパイスミックスです。

ターメリック、コリアンダー、クミン、フェヌグリーク、チリペッパーなど、さまざまなスパイスで作られています。
その他の、生姜、黒胡椒、マスタードシード、フェンネルシードなどが混ざっているものもあります。

カレー粉には多くのスパイスが含まれているため、さまざまな効果が発揮されます

1.高い抗炎症作用

2.血圧を下げる

3.脂質を改善する

4.高い抗酸化作用

5.抗がん作用を発揮する可能性

6.血糖値を改善する

7.脳機能を改善する

8.消化を助ける

9.食欲を適正化する

1.高い抗炎症作用

カレー粉に含まれる、ターメリック、コリアンダー、チリペッパーなどのスパイスには、抗炎症作用があります。
炎症は、全身の病気に繋がります。

特に重要なのは、ターメリックです。
炎症、痛み、関節リウマチの治療に役立つとして、アーユルヴェーダ医学で何世紀にもわたって使用されてきました。

ターメリック

カレー粉の黄色の元になるスパイスの1つであるターメリックには、クルクミンと呼ばれる色素が含まれています。
クルクミンは、体内で炎症を起こす物質であるインターロイキン-6(IL-6)や腫瘍壊死因子-α(TNF-α)などを調節することによって炎症を抑える働きがあることが知られています 。

実際、人間と動物の両方の研究で、ターメリックとクルクミンが関節リウマチ、変形性関節症、炎症性腸疾患などの炎症性疾患の症状を緩和することが示されています。

特に、ターメリックは、アメリカのスーパーマーケットのヘルスケアコーナーに必ず並んでいるほど、人気の伝統的なスパイスです。

また、唐辛子やコリアンダーなど、カレー粉によく見られる他のスパイスも抗炎症効果を発揮します。

唐辛子には、強力な抗炎症力として作用するカプサイシンと呼ばれるファイトケミカルが含まれています。
コリアンダーは、古くから伝統医学・アーユルヴェーダの抗炎症剤として使用されており、人では、研究が必要ですが、アーユルヴェーダでは伝統的に使われてきたハーブであるため、症例はたくさんあると言えます。

コリアンダーによる治療が炎症性腸疾患の症状を軽減する可能性があることがマウスにおいては示唆されています。

2.血圧を下げる

カルダモン

カルダモンとスイートバジルは、血管拡張剤として知られています。
つまり、血圧を下げる働きです。

たとえば、研究によると、スパイスミックスは血流を促進し、血管機能を改善し、それによって心臓病のリスクを低下させる可能性があることが示されています。

14人の男性を対象とした研究では、カレー粉を含む180グラムの食事を食べると、対照の食事と比較して、上腕動脈の血流が改善されることが示されました。これは、カレーの抗酸化物質の含有量が高いためと考えられています。

3.脂質を改善する

10万人以上を対象とした研究では、カレー粉を使った料理を月に2〜3回から週に1回摂取した人は、月に1回未満のカレーを摂取した人と比較してトリグリセリドレベルが大幅に低いことがわかりました。

さらに、サプリメントとして高容量摂取した場合、ターメリックとクルクミンが、コレステロール値を下げる可能性があることがわかりました。
(これはカレー粉に含まれる量を超える摂取の場合です)

高血圧と中性脂肪、コレステロールの上昇は心臓病の危険因子です。
カレー粉に含まれるスパイスによって、心臓の健康を改善するのに役立つ可能性があります。

4.高い抗酸化作用

カレースパイス

カレー粉に含まれるスパイスには、いずれも活性酸素を抑える働きがあるファイトケミカルが多く含まれています。
クルクミン、ケルセチン、ピネン、ルテイン、ゼアキサンチン、クミナルなどの抗酸化物質が豊富に含まれています。

抗酸化物質は、体内で発生するフリーラジカルと言う悪玉の酸素によって引き起こされる細胞の損傷を防ぐのに役立つ化合物です。
体内のフリーラジカルが多すぎると、様々な生活習慣病、慢性疾患、老化を引き起こす酸化ストレスにつながります。

抗酸化物質が豊富な食品を食べることで、酸化ストレスの影響を減らし、病気のリスクを減らすことができます。

17人の男性の研究では、6〜12グラムのカレー粉を含む食事を食べると、カレーを含まない食事を食べる場合と比較して、酸化ストレスのマーカーが大幅に減少することが示されました。

抗酸化物質が豊富なカレー粉を使った食事によって、酸化ストレスを減らすことができる可能性があります。

5.抗がん作用を発揮する可能性

カレースパイス

カレー粉に含まれる香辛料の多くには、動物や試験管レベルの研究、また一部の人での研究においても抗がん作用があることが示唆されています。

人ではより多くの研究が必要ですし、普段カレー粉として使う量で「がんが治る」と言うものではありません。
でも、細胞ががん化する原因の1つには炎症があり、炎症を抑えることで、がん化しにくい体づくりをするためには多少なりとも役立つ可能性があると考えられています。

ターメリックの主な生理活性物質であるクルクミンは、強力にがんと戦う作用を持っていることが知られています。体内の特定のシグナル伝達経路を抑制することにより、がん細胞死を誘発し、がん細胞の転移を抑制する可能性が報告されています。

また、クルクミンは、前立腺、乳房、結腸、脳のがんを含むさまざまながんと戦う可能性がありますが、これらはまだ動物と試験管レベルの研究です。

人においても、大腸がんの126人を対象とした研究で、1日あたり1,080mgのクルクミンを30日間補給すると、がん細胞死が増加し、炎症が減少することが明らかになっています。

同様に、唐辛子、コリアンダー、クミンなどの他のカレー粉スパイスも強力な抗がん効果をもたらす可能性があることが研究によって示されています。

6.血糖値を改善する

カレースパイスサラダ

カレー粉は、血糖値を下げるのに役立つ可能性もあります。

当然、ご飯やナンをたくさん食べると血糖値は上がりますから、血糖値が気になる方は、カレー粉を使った炒め物やサラダ、スープなどとして活用する方が良いですね。

10万人以上を対象にした大規模な研究で、カレーを適度な頻度で摂取している人は、月に1回未満のカレーを摂取している人よりも血糖値が大幅に低いと報告されています。

7.脳機能を改善する

多くの脳の病気にも酸化ストレスが関連しています。
クルクミンの強力な抗酸化作用により、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症などの病気の予防と治療に役立つと考えられています。

さらに、ターメリックに含まれるターメロンと言う別の化合物は、幹細胞を刺激して新しい脳細胞を作ることにより、この種の神経変性状態を助ける可能性があるとされています。

人と動物のいずれもの研究によって、ターメリックの主な化合物であるクルクミンが精神的衰退のマーカーを大幅に改善し、アルツハイマー病を発症するリスクを減らす可能性があることを示しています。

8.消化を助ける

カレースパイス

カレー粉に含まれる様々なスパイスは、消化機能を改善します。

代表的には、クルクミンは、肝臓の働きを助け、消化機能をサポートします。ベイリーフやクミンは、消化機能を促進します。黒コショウは、ガスを和らげ、胃酸分泌を促進します。シナモンは、下痢と嘔吐を和らげます。

ただし、あまり唐辛子を利かせすぎると胃腸の粘膜の刺激になる可能性がありますから、辛さは控えめに。

カレー粉は、辛さ選べるものもありますし、そもそも唐辛子はそこまで効いていないものが一般的です。

9.食欲を適正化する

カレー粉は、適正な満腹感を与え、食欲を適正化します。

6グラム、12グラムのカレー粉を含む食事を食べた人は、対称群の男性と比較して、空腹感と食べたいという欲求が大幅に減少したと報告しました。

消化が促される一方で、食欲が適正化されるのは不思議ですが、これは体感するところかと思います。食べ過ぎも防ぐことができますね。

効果バツグンな朝カレー

さらに、カレーの恩恵をより多く受けるには、朝食にカレーを食べるのがいいのだそうです。1日の始まりである朝食は、タイミング的にも生体リズムをリセットするのに最適。カレーに含まれるスパイスに、交感神経を活発にして眠っている体を起こし、脳の血流量を増やす効果があるんです。

脳は、血流量が増え、酸素と栄養が行き渡ることで活性化します。「食後2~3時間後ぐらいで脳の血流量はピークを迎えます。通勤時間を経て、ちょうど仕事に取りかかる時間帯に当たります。効率よく仕事をこなすためには、朝カレーがいいのです。

まとめ

国民食であるカレーには健康効果が高いことがわかりました。

「カレーをスパイスから作る男には気をつけろ!」なんて言いますが、もしかするとあなた想いの健康志向な人なのかもしれませんね。知らんけど。

カレーを日々の食生活にうまく取り入れて、暑い夏を乗り切りましょう!

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