【業務対応型】心肺機能を高める実戦トレーニング法|ミリタリー・消防士・レスキュー向け完全ガイド

健 康

はじめに

「突入前に息が乱れる」「階段を駆け上がると足が止まる」
こうした一瞬の遅れが命取りになる現場では、心肺機能=戦闘力と言っても過言ではありません。

本記事では、ミリタリーや消防士、自衛官、レスキュー隊など、極限状態でのパフォーマンスが求められるプロフェッショナルのための心肺強化法をまとめました。

  • 心肺機能を鍛えるとどんな効果があるのか
  • どの心拍数を狙えばいいのか
  • 週2回、限られた時間でも実戦的に鍛える具体メニューは?

この3つを軸に、「戦えるカラダ」を科学的に育てる方法をご紹介します。

ちょこぶら
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高強度トレーニングについて知りたい!

この記事はこんな方におすすめ

☑︎ミリタリー・消防士・レスキュー

☑︎高強度トレーニングについて知りたい方

☑︎トレーニーの方



心肺機能を鍛える効果とは?

プロの現場において、心肺機能は単なる体力指標ではありません。
以下のような現場対応力を直接高める要素です。

1. 動き続ける能力(スタミナ)

長時間の任務遂行、夜間パトロール、長距離行軍でも止まらないタフさを支えます。

2. 判断力・冷静さの維持

心拍数が上がっても、呼吸と動きを制御できることで、冷静な判断が可能に。

3. 負傷リスクの低下

疲労でフォームが崩れるとケガに直結。心肺機能が高ければ、終盤まで安定した動きが保てます。

4. 現場復帰のスピード

回復力が上がるため、現場での瞬間的な負荷→迅速な再起動が可能に。


心肺機能を鍛える上での目指す心拍数

最大効率で心肺を強化するには、「ゾーン2〜ゾーン4」の心拍数帯を狙うことが基本です。

●目安となる心拍ゾーン

心拍ゾーン強度目的
ゾーン2(60〜70%)軽め回復・基礎作り
ゾーン3(70〜80%)中強度心肺の土台形成
ゾーン4(80〜90%)高強度実戦レベルの心肺強化

最大心拍数の計算式:

最大心拍数 = 220 − 年齢

例:30歳なら最大心拍数は190 → ゾーン4は152〜171bpm。

●モニタリング方法

  • スマートウォッチ(Garmin、Apple Watch)
  • 心拍センサー付きチェストベルト
  • インターバル直後に手首で手動確認(15秒×4)

心肺機能を鍛える具体的トレーニングプラン(週2回)

■ トレーニング方針

  • 週2回/1〜1.5時間
  • 高強度・多様な刺激・実戦形式
  • 心拍数の維持とリカバリー能力強化

【A】ミリタリーHIIT(40〜45分)

概要:

短時間で最大心拍ゾーンへ。神経系も同時に刺激。

メニュー:

  • Tabata×4(バーピー/ジャンピングスクワット/マウンテンクライマー/スプリント in place)
  • 100m×5本インターバル走(心拍限界へ)
  • ボディコントロールドリル(プッシュアップ、ホバープランク)

【B】シナリオ・トレーニング(30〜40分)

概要:

現場想定。重量物移動・搬送・走行を連続で行う耐久型実戦練習。

想定例:

  1. タイヤフリップ30m
  2. 人形搬送×20m×2
  3. 10kg装備で階段昇降2セット
  4. 荷重スクワット20回
  5. 全力200mダッシュ→伏せ制止10秒
    (上記を2周/計30〜40分)

【C】戦闘型サーキットトレ(50〜60分)

概要:

筋力×心肺を同時に鍛える「動き続ける全身型」。

メニュー(AMRAP40分):

  • ケトルベルスイング×20
  • プッシュアップ×30
  • サンドバッグランジ×各脚10
  • バトルロープ×30秒
  • 段差ジャンプ×15
  • 荷物担ぎ階段昇降×2階
    → 最後にフィニッシャー(30秒ダッシュ×5)

■ 週ごとのレパートリーローテーション

火曜金曜
第1週A:HIITB:シナリオ
第2週C:サーキットA:HIIT
第3週B:シナリオC:サーキット
第4週A:HIITBまたはパフォーマンステスト

まとめ|「鍛えるべきは肺と判断力」

心肺機能を鍛えることは、単なる運動ではありません。
「あらゆる局面で判断・行動を止めない身体と脳」をつくる行為です。

  • 階段を全力で駆け上がった直後に命令を出す
  • 煙の中でも冷静に判断する
  • 自分より重いものを担いで走る

そんな現場に立つ方々へ。
本記事のトレーニングを継続することで、**「体力の限界でも動ける自分」**が作られていくはずです。


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